プロが教える!墓石清掃・クリーニングNG集 これはやっちゃダメ!

一般の方が清掃しようとした場合のリスクについて、まとめました。ご自身で墓石清掃を行うときは、以下の点にお気を付けください。

お供え物は持ち帰りをしよう

  • 鳥などに食べ荒らされ、その汚れが墓石に付着します。
  • 夏はとても暑くなりロウソクが溶け出します。石の上に忘れて置きっぱなしにしておくと溶けてシミになってしまいます、このシミ消しはプロでも苦労します。なかなか取れません!

どうしても故人に食べ物を供えて帰りたいときは、少量の米粒などにしましょう(鳥などがつまんでくれるため墓を荒らさない)。

特に、鉄(スチール)製の缶コーヒーは必ず持ち帰ろう

未開封の缶コーヒーなら、「動物に荒らされないから大丈夫!」と考えたかもしれませんが、実はNG。缶コーヒーはアルミ製ではなくスチール製のものが多く、墓石の上に放置しておくと、墓石が錆び、腐食の原因になります。缶コーヒーは、未開封であっても必ず持ち帰りましょう。

缶コーヒーに限らず、金属製品を石の上に置かないようにしましょう。また、金属製のたわしでこすらないようにしましょう。目ではっきりと見えませんが、墓石に傷がついてしまいます。

 お墓にお酒をかけるのはやめよう

故人が生前お酒好きだった場合、お墓にお酒をかけてあげたくなりますよね。しかし、お墓はアルコールによって多少なりとも傷みます。また雨水によって流され周辺環境を汚しますので、お墓にお酒をかけるのはやめましょう。

お供えのお花は生花ではなく、造花にしよう

生花は傷みやすく、腐ってしまいます。霊園によっては生花の持ち帰りを推奨しているところもあるくらいです。生花は腐るだけではなく、虫が寄ってくる原因にもなりますので、できるだけ造花にするようにしましょう。また、帰り際に、花立を逆さまにしておけば水がなくなり、虫が寄ってきません。

大がかりな清掃はコストがかかりすぎるのでやめよう

本格的な清掃を行うには、数種類の洗剤、スクレーパーや紙やすりなどの小道具、高圧洗浄機などの機器など、準備が大変で、技術の習得も不可欠。費用もそれなりにかかるので、実は非常に損なのです。例、洗剤;10,000円/Lかかるものもある。苔がついて取れない場合は、あきらめてプロの業者に頼んだほうが安く済むことがほとんど。

石の内部の鉄分が錆びて、表面に出てきているときは、あきらめよう

プロでも、難しい領域です。表面に出てきた錆は清掃できますが、内部のサビは残っていて、表面だけの掃除ではとれません。また表面に出てくるのです。これを取り除くには、何度も繰り返す必要があり非常に時間がかかります。

水垢か、錆か、コケか、カビか判別がつかないときは、あきらめよう

墓石の洗剤等にもいくつか種類があり、おとすべき相手や汚れの具合によって変える必要があるのですが、これを間違えると、石を傷つけてしまい、取り返しがつかなくなる恐れがあります。石がひどく傷んだ後で業者に頼んでも対処にできない場合もあるので、傷つける前に業者に相談してください。

洗剤を使うときは、目立たない箇所でテストしよう

一口に墓石といっても、石の種類や風化の度合いが異なります。この判断を間違うと、きれいになるどころか、逆に傷ついてしまう恐れがあります。

こつとしては、いきなり洗剤を使うのではなく、まずは水洗いで状態を確かめ、物理的強度を確認してください。水洗いの段階でぼろぼろと崩れるようであれば、墓石自体に補強が必要です。

特に気を付けていただきたいのは、洗剤の利用についてです。うかつに用途に合っていない洗剤等を使用すると、かえって石を傷めてしまう場合があります。石自体が傷んでいないかどうか、目立たない部分で、テストを行い、問題がない場合のみ、行うようにしてください。

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